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「可能性感じる」岡田監督も新戦力評価

[ 2010年1月7日 06:00 ]

<イエメン・日本>イエメンに逆転勝ちし、試合後、選手と握手する岡田武史監督(右から2人目)

 【日本3―2イエメン】W杯イヤー初戦を白星で飾った岡田武史監督(53)が、平山という新戦力を発見した。「平山は十分、可能性を感じさせるプレーをしてくれた。3点というのは物凄く評価すべきこと。ただ、すぐA代表に入るのは別問題」。ハットトリック即“A代表手形”とはいかなかったが、怪物に最大級の評価を与えた。

 試合は苦戦を強いられた。立ち上がりは若いイレブンが浮足立ち、前半13分には左CKからアケルに先制ヘッドを叩き込まれた。同21分には右足を負傷した山田が交代。4―2―3―1でスタートしたシステムを4―4―2に変更することも余儀なくされた。同39分にはアボドに追加点を決められ、2点をリードされた。岡田監督も「イエメンがアグレッシブにきて難しいゲームになった。経験の少ない選手が怖がって、DF4枚とボランチが下がりすぎていた」と振り返った。

 だが、その苦しい状況から若いイレブンが修正して、平山が3ゴールを決めた。「後半からサイドバックがサイドで受けられるようになって、改善された。2点ビハインドから勝ち点を取ったことには満足している」。鮮やかな逆転勝ちに指揮官は笑顔だった。

 苦しい試合を乗り越えた若手に対して岡田監督は「練習、試合で感じたことに変化はなかったが、可能性を感じるプレーはしてくれた」と及第点を与えた。海外組が不在の2月のベネズエラ戦と東アジア選手権の3試合は、再び若手をテストする場となる。岡田ジャパンに新風を吹き込む選手が現れる可能性は、十分にあるはずだ。

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2010年1月7日のニュース