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社長との握手拒否!闘莉王寂しすぎる別れ

[ 2009年12月6日 06:00 ]

<浦和・鹿島>試合後、あいさつする橋本光夫社長に、一人背を向ける田中マルクス闘莉王

 【浦和0―1鹿島】浦和のDF田中マルクス闘莉王(28)は、ぼう然と雨のピッチに立ち尽くした。「目の前で優勝されるなんて格好悪すぎ。また情けない試合を見せてしまって申し訳ない」。フィンケ監督とのサッカー観の違いもあり、今季限りで6年間在籍したチームを去ることが決定的。レッズでのラストマッチを白星で飾れず、唇をかみしめた。

 故郷ブラジルから招待した祖母・照子さん(81)が見守る中、闘志あふれるプレーを見せた。後半36分、右クロスに反応してヘディングシュート。引き分ければ鹿島の3連覇を阻止できる状況で、終盤は最前線に上がりゴールに迫った。チームが目前で優勝を決められたのは93年以来の屈辱だったが、今季最終戦終了のセレモニーでは、サポーターから「闘莉王コール」が起きた。

 「レッズを愛する気持ちは変わらない。一つ言えるのは自分からチームを出て行くというのではなく、レッズが自分を必要としていないということ」。ピッチから引き揚げる際、橋本社長との握手に応じなかった。わだかまりを残したまま、闘将がレッズを去ることになりそうだ。

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2009年12月6日のニュース