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またタイトル届かず…憲剛が森が悔し泣き

[ 2009年12月6日 06:00 ]

<柏・川崎F>勝利を収めたもののベンチから鹿島の勝利を知らされ、悔しげな表情を見せる中村憲剛(左)ら川崎Fイレブン

 【川崎F3―2柏】3―2で試合が終わった瞬間、鹿島の結果を知らないピッチ上の川崎F選手11人が一斉にベンチを見た。「誰も飛び出して来ない。ああ、そうか、と」(MF中村)。川崎FはACL、ナビスコ杯に続いてタイトルを逃し、リーグ戦は2年連続2位。中村は「この喪失感は整理がつかない」と目を潤ませ、MF森、谷口、FW鄭大世は悔し泣きした。

 鹿島、G大阪などと優勝争いの常連となったが、終盤戦で追われる立場になったのは今季が初めて。残り6試合で首位に立ったが、11月22日の大分戦に敗れ4戦で首位から陥落。中村は「勝てば優勝という状況をつくれなかったことが原因」と悔やんだ。11月3日のナビスコ杯決勝後の表彰式での態度が問題となり、その後はフェアプレーの徹底と周囲の目を気にしながら戦う難しさもあった。主将のDF伊藤は「本当にサポーターに励ましてもらった。だから恩返しがしたかったけど…もっと強者のメンタリティーというものを学ばないと」と話した。

 だが、すべてのタイトル争いにかかわり、若手が成長。つかんだ手応えもある。「まだ天皇杯がある。1つ1つ戦いたい」と関塚監督。残る天皇杯で初タイトルを目指す。

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2009年12月6日のニュース