×

オランダ監督チクリ「日本は得点力に問題」

[ 2009年12月6日 06:00 ]

 【W杯1次リーグ組み合わせ決定】3―0で快勝した9月5日のリターンマッチ実現となった日本代表に、オランダのファンマルバイク監督は警戒を強めた。

 E組の印象について「危険なグループ」と話した後で日本に触れ「あの時は3―0で勝ったが見た目ほど簡単な試合ではなかった。われわれの3―0勝利は妥当な結果ではなかった」と分析。「日本は技術的にうまい選手がいて、戦術面でもわれわれと良い戦いをしたと思う。だからわれわれにとってはとても難しいのは明らかだ」と強調した。MFファンデルファールト(レアル・マドリード)も「日本のことは親善試合を行ったがあまり知らない。日本はいいチームだし、油断はできない。われわれはいいプレーをするが、W杯ではまだ何も獲得していない」と話した。

 欧州予選は8戦全勝で1位突破と安定した戦いを見せた。だが、指揮官が個より組織を要視することで以前ほどの爆発力はない。岡田監督も回復状況を気にするFWファンペルシーが右足首じん帯負傷で全治4カ月とメンバー入りも微妙だ。オランダ国内でも攻撃力については物足りなさが指摘されており、日本との一戦も前半に主導権を許す場面があった。後半、3得点を決め自力の差を見せたものの、オランダ関係者によると「あの試合はここ最近でのベストマッチ」だったという。

 それでもカメルーン、デンマークの指揮官が「1位候補はオランダ」と声をそろえるなどその優位は揺るがない。ファンマルバイク監督は会見の最後に「得点することに少し問題があるようだね」と日本の弱点を指摘し「心身ともに充実していればどのチームにも勝てると思う」と闘志をのぞかせていた。

続きを表示

2009年12月6日のニュース