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岡崎2戦連続ハット!釜本、高木以来の快挙だ

[ 2009年10月15日 06:00 ]

<日本・トーゴ>後半20分、ヘッドでゴールを決め、ハットトリックを達成した岡崎慎司(左から2人目)

 キリンチャレンジカップ2009が14日、宮城スタジアムで行われ、日本代表はトーゴ代表と対戦。FW岡崎慎司(23)が出場2試合連続ハットトリックを達成した。前半5分と同8分に右足、後半20分に頭で決め、8日のアジア杯最終予選・香港戦に続く大爆発で5―0大勝に貢献。出場2戦連続のハットトリック達成は、釜本邦茂、高木琢也に続く史上3人目の快挙となった。

【試合結果


 岡崎が南アフリカ行きの指定席を“確保”した。8日の香港戦に続いて7日間で6得点の荒稼ぎ。高木琢也以来、12年ぶり5度目の快挙を成し遂げ、W杯本大会のメンバー入りを強烈に印象づけた。

 「クロスの質が良くて、決めるだけだった。(ゴール前が)空いていたので狙ってくるだろうと、出し手と受け手の意思が合った」。前半5分にMF遠藤の左クロスを右足アウトサイドで決めて先制すると、3分後にはMF中村憲の右クロスを右足ヒールで体の後ろを通す難易度の高いシュートで2点目。後半20分にはMF長谷部の右クロスを頭で決めた。3得点ともサイドからのクロスを決め「中(にいる選手)が勢いよく入れば、ああやってもらえるんだなと分かった」と手応え十分。さらに「狙い通り。ここに欲しいというところに蹴ってくれる」と連係面の成熟度アップを喜んだ。

 試合前日の13日に誕生日を迎えた夫人(名前、年齢は非公表)に贈るゴールでもあった。代表遠征中で一緒に過ごせない夫人のために「いつも誕生日は一緒にお祝いできないけど、心から大切に思っているよ」というメッセージ入りの花束とケーキをサプライズでプレゼント。だが、この日の活躍は昨年7月の結婚以来、献身的に支えてくれている夫人への何よりのプレゼントだった。

 この日は、昨夏の北京五輪で同僚だったFW森本と初めてA代表で2トップを形成した。前半の45分間プレーし「2トップとしてはもう少し関係をつくりたかった。お互いどうボールを引き出すかが課題」としながらも、まずまずの連係を披露し、W杯本大会に向けて新たなオプションが加わった。

 これで今年の国際Aマッチ14試合で14得点。年間ゴール数で三浦知良(18点、16点)、釜本邦茂(15点)超えも視野に入ってきた。昨年9月のA代表入りから急成長を遂げる岡崎に岡田監督も「成長のスピードに驚きがある。デビューから18試合で14得点は、驚異的な数字。もう一皮も二皮もむければ本当にいいストライカーになってくれると思っている」と抜群の決定力に目をみはった。岡崎が岡田ジャパンの核として攻撃陣をけん引していく。

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2009年10月15日のニュース