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知らないはずの岡ちゃんメアド…ピム監督は知っていた

[ 2009年6月13日 06:00 ]

ホテルで快くサインに応じる岡田武史監督

 W杯アジア最終予選オーストラリア戦(17日、メルボルン)に臨む日本代表は12日夜、成田発の航空機でオーストラリアに向けて出発した。岡田武史監督(52)は出発前のミーティングでイレブンにハッパをかけるなど、早くも戦闘モード。ここまでの最終予選7試合で無失点のオーストラリアの屈強な守備を崩し、A組1位通過を狙う。

【日本代表コーナー
日本代表レプリカジャージ


 ふがいない結果をサポーターに謝罪したカタール戦から2日。成田市内のホテルで、岡田監督は19人の選手にハッパをかけた。「オーストラリアは1失点もしていないので悔しい。一泡吹かせて帰ってこよう」。ここまでの勝ち点15は「目標通り」だが、その上を行く宿敵への対抗意識は強い。だからこそアウェーでの勝利を厳命した。
 大宮、京都で指揮を執った経歴を持つオーストラリア代表のピム監督とは旧知の仲。今年2月のホームでの対戦前には「ギャフンと言わせたい」と意気込んだが、試合直前になるとピム監督が仕掛けてきた舌戦を完全無視。“大人の対応”で勝利だけにこだわったが、結果はスコアレスドロー。そんな苦い経緯があるだけに、首位通過を果たしたいという思いは強い。MF中村ら5人が離脱するが「やるべきことは、はっきりしている」と、形が見えてきた“全員守備、全員攻撃”のコンセプトを貫く考えだ。
 11日は横浜市内のホテルから自宅に戻ったが「家では集中できないから」とその日のうちに成田市内のホテルに移動して、カタール戦のビデオを分析した。わずか1日の休日も返上するほど、オーストラリア戦にかけている。
 「ピムからはカタール戦の前に“今度会うのを楽しみにしている”というメールが来た。(ピム監督は岡田監督の)メールアドレスを知らないと言ってたはずなのに」。今回は果敢に舌戦を仕掛け、敵地へと向かった。

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2009年6月13日のニュース