闘莉王　クラブ新の５戦連続完封狙う！

誕生日祝いに生卵の攻撃を受け、エジミウソンにパンツの中まで卵を入れられる闘莉王

　浦和が、２５日のアウェー千葉戦（フクアリ）でクラブ記録となる公式戦５試合連続完封に挑む。３月２９日のナビスコ杯横浜戦から４試合連続で１―０の勝利が続いており、千葉を完封すれば、９６、０５、０７年に記録した公式戦での４戦連続完封を更新する。２４日には橋本光夫新社長（６０）が正式に就任。同日に２８回目の誕生日を迎えたＤＦ田中マルクス闘莉王は自身のバースデーと、新社長就任を祝う白星を誓った。

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　練習終了後のピッチで、闘莉王がブラジル流の手荒い祝福を受けた。クラブハウスに引き揚げる途中で、三都主から生卵を思い切りぶつけられた。千葉戦前日のこの日は２８回目の誕生日。「ケガのない１年にしたい」と抱負を語り「千葉はやっかいな相手だし、油断しないようにしたい。立ち上がりを気をつけたい」と、勝てば首位浮上の可能性もある大一番に目を向けた。
　現在チームはナビスコ杯を含めて公式戦４試合連続完封中。千葉を無失点に抑えて５試合連続に伸ばせば、クラブ記録を更新する。リーグ戦に限れば４戦連続完封となり、０５年９～１２節、０７年１５～１８節に並ぶクラブタイ記録。９３年に清水、９６年に横浜Ｆが樹立したＪリーグ記録の６試合連続完封も視野に入ってくる。
　無失点が続いていることは、フィンケ監督の掲げるスタイルが浸透しつつあることを物語っている。今季から就任した指揮官は前線からの守備と、攻守の切り替えのスピードを上げることを徹底。その結果、今季は相手のパスコースが限定され、闘莉王や坪井らが余裕を持ってプレーする場面が目立つ。４試合連続完封中のスコアはすべて１―０。１得点しか奪えていないのは、攻撃陣の守備の負担が大きい代償ともいえる。
　この日の株主総会で橋本新社長が正式に就任。闘莉王は新社長から「誕生日おめでとう」と声をかけられ「社長はすごくいい人そうな印象。社長を困らせないためにも結果を出したい」と力を込めた。クラブ記録、自らの誕生日祝い、そして新社長就任祝い。多くの意味を持つ白星を目指して闘将がピッチに立つ。