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興梠より大迫!オリヴェイラ監督ベストの決断

[ 2009年4月7日 06:00 ]

紅白戦でドリブル突破を図る鹿島・大迫勇也

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は7日から1次リーグ第3節の試合が各地で行われる。G組の鹿島はアウェーでシンガポール・アームド・フォーシズFC(SAF=シンガポール)と対戦する。ここ2試合で無得点に終わり先発落ちのピンチに立たされていたFW大迫勇也(18)は、公式戦4試合連続で先発出場することが決定。先発の座を不動のものとするためにも、上海申花戦に続くACL2試合連続ゴールを狙う。

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 気温31度、湿度71%という、うだるような暑さの中で行われた紅白戦。レギュラー組でFWマルキーニョスと2トップを組んだのは、またしても大迫だった。「先発は(4日の)京都戦と同じ。今のベストメンバーでいく」。オリヴェイラ監督は大物新人を入れた布陣が王者・鹿島の最高のイレブンだと判断した。

 当初はメンバーを入れ替える可能性が高かった。鈴木満取締役強化部長は「3月は連係を深めるためにメンバーを固めたけど、4月は(メンバーを)替えていくと思う」と“ターンオーバー制”の採用を示唆していた。特にFW陣は競争が激しく、大迫を含めて5人が遠征に参加。中2日のハードな日程と2試合連続ゴール中という調子を考慮すればFW興梠の先発復帰が濃厚だった。だが、オリヴェイラ監督は「得点以外にも大切なことがある。今は(大迫と興梠を)代えるタイミングではない」と大迫の総合力を高く評価して先発に残した。

 「FWは結果なんで」と話す大迫にとっては、まさに正念場だ。ライバルの興梠とは対照的に、公式戦初ゴールを決めた3月18日のACL上海申花戦の後はJリーグで2試合連続無得点。今回は慣れない人工芝と暑さという厳しいアウェーの状況で結果が求められている。「この暑さでサッカーをするのは初めて。でもそんなに気にならない。きょうで慣れました。疲労の部分も大丈夫です」。環境も中2日の過密日程も言い訳にするわけにはいかない。

 「前半から飛ばさないようにしたい」と“省エネ”プレーからゴールするイメージは完成している。今季公式戦2戦2敗と苦手のアウェーでチームを勝利に導く一発を決めて、大迫が不動のレギュラーの座をつかむ。

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2009年4月7日のニュース