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経営面に影響?J秋春制移行は見送り

[ 2009年3月10日 06:00 ]

 日本協会の常務理事会が9日、東京・本郷のJFAハウスで開かれ、Jリーグ将来構想委員会の鬼武健二委員長(69=Jリーグチェアマン)が、秋に開幕して春に閉幕する「秋春シーズン制」への移行見送りを報告した。同委員会から結論を一任されていた鬼武委員長は、シーズン移行に伴い、Jクラブの経営面に影響が出ることを憂慮。「これまで7、8月で集客してきたが、1、2月でどれだけ足を運んでもらえるか分からない。そうなれば経営問題に発展する」と説明した。冬場に試合を組まないケースも検討したが、その場合は過密日程になるため「選手の技術面で影響が出る」とした。

 日本協会の専門委員会が結論を出したことで一つの区切りがついたが、秋春制移行を強く訴えてきた日本協会の犬飼基昭会長は、この日の報告をもとに再度提案を検討する予定だ。ただし、犬飼会長が強行に秋春制を要望したとしても、シーズン制移行についてはJリーグ理事会を経る必要がある。Jリーグには降雪地帯のクラブを中心に反対意見が多く、当面は現行の春秋制で行われることになった。

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2009年3月10日のニュース