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連覇の夢ついえた浦和…後半に流れ失う

[ 2008年10月22日 22:55 ]

G大阪に敗れ、肩を落とす闘莉王(4)ら浦和イレブン

 【浦和1-3G大阪】昨年は頂点を極め、熱狂的なサポーターとともに喜びを分かち合ったACLの舞台で、今年は決勝の一歩手前で涙をのんだ。ACL史上2クラブ目の大会連覇の夢はついえた。浦和のエンゲルス監督は「1―3になってからも誇りを持ってプレーした。でも奇跡はなかった」と、ため息とともに言葉を吐き出した。

 前半36分に高原のACL初ゴールで先制。しかし後半6分、相手の右CKでマークが緩み、山口に頭で決められた。1―1のにらみ合いの状況で攻撃的な選手交代をした西野監督に対し、エンゲルス監督は動かなかった。同27分には再び右CKから失点。その後にようやく田中達、永井を投入したが、失った流れが戻ることはなかった。

 この試合の前まで浦和は公式戦で5試合勝ちなしだった。第1戦でアウェーゴールを奪っていたとはいえ、主力3人が出場停止で取り巻く状況は悲観的なものばかり。苦境を打破する底力は残っていなかった。

 チームの柱である闘莉王は言った。「もう1回、この舞台に立てるようにやっていくしかない」。悔しさを胸にしまい込み、昨季王者が去った。

 ≪高原、潔く負け認める≫先制ゴールが実を結ばなかった浦和の高原は「自分たちがやれることはやった。ああすればよかったとか、こういうプレーをすればよかったとか言ってもしょうがない」と潔く負けを認めた。
 前半36分、相手のクリアを右足でけり込んだ。前半終了間際には左足で浮き球をとらえ、クロスバー直撃の強烈なシュートを放つなど存在感は示した。「Jリーグの残り試合で、また一からのスタート」と無念さをにじませつつ、気持ちを切り替えていた。

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2008年10月22日のニュース