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今度は右太腿…闘莉王、オマーン戦微妙

[ 2008年6月4日 06:00 ]

今度は右太腿…不安げな表情でオマーンに向け出発する闘莉王

 日本代表のDF田中マルクス闘莉王(27)が満身創いでW杯アジア3次予選のアウェー連戦に臨む。2日のオマーン戦で右太腿を負傷。3日にMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けて筋肉の炎症と診断され、7日のオマーン戦(マスカット)出場は微妙となった。また、両足首を痛めていた阿部勇樹(26=浦和)が離脱し、DF高木和道(27=清水)が追加招集された。チームはこの日深夜、関西空港発の航空機でオマーンへ出発した。

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 3―0で快勝した2日のオマーン戦。W杯アジア3次予選突破の道は開けてきたが、勝利の代償は大きかった。W杯予選初出場となった闘莉王は試合後に右太腿の違和感を訴え、一夜明けた3日午前に検査を受けた。肉離れという最悪の事態は免れたが、筋肉の炎症が認められた。岡田監督は「闘莉王はハムストリングをよくやるので危ない。次の試合は微妙なので、高木に来てもらった」と追加招集に至った理由を説明した。

 まさに満身創いだ。5月24日のキリン杯・コートジボワール戦ではじん帯を損傷している右肩を再び悪化させた。満足に肩が上がらない状況だったが、27日のキリン杯・パラグアイ戦、前日のオマーン戦ともフル出場。3試合連続完封に貢献するとともに、オマーン戦では2点目をアシストした。この日は「ちょっと痛めたけど、大丈夫です」と気丈に振る舞ったが、陽気なはずの男の表情に笑顔はなかった。

 日本代表の清水ドクターは「今後、どうするかは何も決めていない」と話しており、出場はオマーン入り後の状態を見て判断することになる。岡田ジャパンがスタートした昨年12月の千葉合宿は左太腿の負傷でミーティングに参加しただけで、その後もケガが相次ぎ、初合流したのは4月の代表候補合宿。今まで迷惑をかけた分、強行出場したい気持ちは強いが、40度近い酷暑の上にピッチコンディションが悪いと予想されるマスカットで力を出し切れるかとなると微妙だ。明るい兆しが見えてきた矢先の岡田ジャパンに、またしても不安要素が浮上してきた。

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2008年6月4日のニュース