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浦和 勝負強さ影潜めドロー

[ 2008年4月20日 18:22 ]

大宮に引き分け、サポーターのブーイングにぶぜんとする浦和・闘莉王(4)

 【浦和0―0大宮】シュート数は8―13。後半は大宮に主導権を握られる時間帯が多く、浦和のエンゲルス監督は「満足できない。疲れも見え、動き出しや切り替えが遅かった」と苦言を呈した。前節に14連勝中の鹿島を止めた勝負強さは影を潜めた。

 高原、エジミウソンの両FWに加え、鹿島戦で2得点の永井も先発メンバーに名を連ねた。しかし、破壊力のある3人の繰り出すシュートもゴールネットを揺らせない。前半39分、高原のドリブル突破からの左足シュートはGKに阻まれ、後半42分の永井のヘディングはバーをたたいた。

 前線の3人と周囲との連係も不十分だった。高原はポストプレーで2、3人に囲まれてボールを失う場面が多く「味方が押し上げる時間をつくるためにも、きっちりこなしていかないと」と反省した。ボールが収まらず、何人もが連動する攻撃を繰り出せなかった。
 同じさいたま市をホームタウンとする大宮には昨季も1分け1敗と苦しめられた。その大宮の樋口監督は「今季の浦和は(守備)7人と(攻撃)3人の分業制というか、カウンター攻撃という印象」と見てとった。今季の浦和の攻撃は「個の力」に頼っている印象をぬぐい切れない。

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2008年4月20日のニュース