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リオからバトン、あと1431日…桐生ら誓う東京五輪で金ラッシュ

[ 2016年8月23日 05:30 ]

2020年東京五輪を紹介するセレモニーで登場した「東京で会いましょう」のメッセージ

リオデジャネイロ五輪閉会式

(8月21日 マラカナン)
 リオの感動と興奮は東京へ。日本勢は前回ロンドン五輪の38個を上回る史上最多の41個のメダルで全日程を終了した。閉会式には陸上男子400メートルリレーで初の銀メダルを獲得した桐生祥秀(20=東洋大)がメンバーとともに行進。4連覇を逃した日本選手団主将の吉田沙保里(33)らレスリング勢も姿を見せた。式では2020年東京五輪への引き継ぎがされた。空前の金メダルラッシュへ、チームニッポンの4年間の歩みが始まった。

 日本選手団が行進の最後を飾ってサッカーの聖地マラカナンに入ってきた。軽快な音楽と歓声に包まれ雨の中を歩いた。主将の吉田が日の丸を振る。バドミントン女子ダブルスで金メダルの高橋礼華、松友美佐紀の「タカマツ」ペアは笑顔、笑顔だ。女性陣の後に男性陣。男子400メートルリレー軍団はここにいた。

 「レースが終わってからいろいろな方々からメッセージや連絡が来たので、メダル獲得を実感しています」。列島を沸かせた快走を思い出しながら桐生は歩を進めた。左隣にはケンブリッジがいた。その後ろには山県だ。飯塚を加えた4人で史上初の銀メダルを獲得。アジア新&世界歴代3位の37秒60を叩き出した。次なる目標は金しかない。やることは明白だ。

 ケンブリッジ「100メートルで9秒台、200メートルで19秒台を出して個人種目で決勝に残る」

 山県「9秒台で走って決勝の8人に残ること」

 飯塚「これからは200メートルで19秒台」

 桐生「100メートル、200メートルでベストを出す」

 今回の快挙はバトンリレーというチームワークでつかんだもの。その上を目指すためには、個々の力を高める必要がある。200メートルが専門の飯塚を除く3人は日本人初の9秒台がノルマ。それを果たした時、金メダルは夢ではなくなる。

 リオでは新世代が存在感を示した。日本新を連発した16歳の競泳・池江は伸び盛り。体操の跳馬で新技を決めて銅メダルを獲得した19歳の白井は、得意の床をはじめ総合力を高めるつもりだ。バドミントン女子シングルスで銅メダルを獲得した奥原も25歳で迎える東京でリベンジを誓う。今大会の経験を経た若き才能は4年後、1面を飾る活躍をするに違いない。

 安倍晋三首相が人気ゲームキャラクターのマリオに扮し土管から登場するサプライズ演出もあった閉会式は、最後はリオのカーニバルの装いになった。サンバに合わせて、桐生もケンブリッジも記念写真に興じた。この興奮、感動、熱気のバトンを東京につないでいく。

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