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白井、メダル逃した…世界王者の演技できず 床決勝で4位 

[ 2016年8月15日 05:30 ]

4位に終わった白井

リオデジャネイロ五輪 体操種目別決勝

(8月14日)
 体操男子種目別決勝の床運動が14日に行われ、内村航平(27=コナミスポーツ)と白井健三(19=日体大)はいずれもメダルを逃した。団体総合と個人総合で金メダルに輝いたキングだったが、5位にとどまった。13、15年の世界選手権で床運動を制した白井も4位に終わり、団体総合に続くメダルを手にすることはできなかった。白井は15日(日本時間16日)に行われる種目別決勝の跳馬にも出場する。

 “ひねり王子”が得意の床運動で表彰台に届かなかった。13、15年の世界選手権で金メダルを獲得。6日の予選では精彩を欠いて6位で決勝に駒を進めたが、8日の団体決勝では圧巻の演技でただ一人16点を超える16・133点で世界一に貢献した。「人生で一番、心臓に悪い日。でも、断トツに一番、幸せな日になった」というメモリアルデーから6日。団体だけに集中していた19歳が、ようやく自らにフォーカスしたが、得点は伸びなかった。

 「シライ/ニュエン(伸身後方宙返り4回ひねり)」、「シライ2(前方伸身宙返り3回ひねり)」を組み込み、ライバルを圧倒するDスコア(演技価値点)7・6点の構成で攻めた。10日は個人総合決勝を会場で観戦。内村が最終種目の鉄棒で逆転連覇を決めたシーンに心が揺さぶられた。「感動とか凄いじゃ言い表せないほどの試合。こうなりたいと本気で思った」。床運動には腰を痛めている内村とともに出場。キングの目の前で、体操ニッポンの明るい未来を示すはずだった。

 15日(日本時間16日)の跳馬で、初めての五輪を締めくくる。新技として申請している「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」を成功させれば、金メダルの可能性も十分にある。団体決勝では3回ひねりの「シライ/キムヒフン」を完璧に決めた。“ひねり王子”が真価を発揮した時、体操界の歴史が、また動く。

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