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水谷 勢いそのまま8強 フルゲームの接戦制し「魅せるのも大事」

[ 2016年8月15日 05:30 ]

リオ五輪<卓球・男子団体1回戦>ポーランドに勝利し、スタンドの声援にこたえる水谷

リオデジャネイロ五輪・卓球 男子団体1回戦

(リオ中央体育館)
 水谷サマサマだ。男子は1回戦で格下のポーランドにまさかの大苦戦。丹羽・吉村のダブルスとシングルスの丹羽が落として2―2とされた。冷や汗ものの展開を、第5試合に登場したエース水谷が断ち切った。

 「負けていてもおかしくない試合。むしろ押されていた。完全に。一生取り返しのつかないことになる一歩手前だった」

 1人で2勝を挙げたシングルス銅メダリストは仲間に活を入れた。最後のゲームは得意のラリーで主導権。グラクに3―1で勝利を決めると派手に雄叫びを上げた。

 魅せるのもプロ――。サウスポーのこだわりだ。原点は子供の頃から愛するプロレス。中学の時は職業にしたいと考えていた。お気に入りは流血デスマッチが多い大日本プロレス。盛り上げる方法が卓球に生かせないかと研究している。

 「エンターテインメントとして競技を魅せることも大事。そのため、各地で講習会をして魅せるプレーをしています」

 フルゲームまでもつれ込み、見る方をハラハラさせたが、ひとまず8強入り。次はロンドン五輪で敗れた香港だ。プロレス顔負けのリベンジ劇を成功させ、地球の裏側のファンを興奮させる。

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