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鈴木桂治コーチ 羽賀への荒療治は「エリート街道で来た」から

[ 2016年8月13日 05:30 ]

鈴木コーチ(右)に祝福される羽賀

リオデジャネイロ五輪柔道・男子100キロ級

(8月11日)
 現在の男子代表は階級別に担当コーチ制を敷いている。100キロ、100キロ超級は04年アテネ五輪金メダリストの鈴木桂治コーチ(36)が担当を務め、井上監督とともに重量級復権に力を注いできた。100キロ級には世界選手権派遣見送りの荒療治を施したが、それ以前に羽賀については13年末にモンゴルへの1カ月の単身武者修業も経験させた。

 鈴木コーチいわく「エリート街道で来た」という羽賀に対し、その殻を打ち破るための手段だった。

 居心地の良い母校の東海大での練習だけでなく、他の大学への出稽古も奨励。「井の中の蛙(かわず)でなく本気で柔道をしないと。プライドが高いんでしょう。弱い相手をどんどん当てると、“しつこいな”と舌打ちしていた。でもそういう気持ちを抑えて、何十回も投げるのも大事」。羽賀の成長を促した一つ一つの試みが、この階級での久々のメダルにつながった。

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