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浅野 志願の強行!「痛みある」けど日本初3戦連発で道開く

[ 2016年8月11日 05:30 ]

スウェーデン戦に向けた練習で、手倉森監督(右)の話を聞く南野(左)と浅野ら

リオ五輪男子サッカー1次リーグB組 日本―スウェーデン

(8月10日 ブラジル・サルバドル)
 サッカーのリオデジャネイロ五輪代表は、10日午後7時(日本時間11日午前7時)から1次リーグ第3戦スウェーデン戦を迎える。コロンビア戦で右かかと痛を発症したFW浅野拓磨(21=アーセナル)は、9日の練習で完全別メニュー調整。痛みが残る体で、今大会初勝利を懸けた一戦への強行出場を志願した。日本代表史上初となる3戦連発で、2大会連続の決勝トーナメント進出をたぐり寄せる。
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 最終調整のピッチに浅野はいなかった。コロンビア戦で発症した右かかと痛の影響で、練習前の円陣をつくり、その後スタッフと室内へ。外に姿を現さないまま、2日連続の別メニュー調整でスウェーデン戦への準備を整えた。練習後の取材エリア。「正直なところ、痛みはある」と本音を明かしながらも、決勝トーナメント進出が懸かる大一番への覚悟を示した。

 「打撲だと思うし、たぶん大丈夫。ピッチに立てば持っている力を出し切りたい。僕自身、(試合を)やりたいと思っているんで」

 自らの得点もあって2点差を追いついたコロンビア戦。後半にペナルティーエリア内で切り返してシュートを放った際、相手と接触して右かかとを痛めた。翌8日はランニングも回避。細心の注意を払って回復に努めてきた。

 1次リーグ突破は他力に頼らざるを得ない状況ながら、できる限りは尽くす。これまで2試合連続ゴールを記録しており、3戦連発となれば、日本代表史上初めて。それが道を切り開くことを信じ「次の試合もゴールを取りたい。結果を残す自信はある」と力を込める。身長差のあるスウェーデン攻略にも「駆け引きが重要」とイメージを膨らませた。

 敗退が決まれば、14年1月の立ち上げから加わってきた、手倉森ジャパンでの挑戦は終わる。「(四日市中央工高時の)高校2年の時の選手権で同じような経験をしていて、毎試合、次もやりたいと思っていたら決勝まで行けた。1試合でも多く、このチームで戦いたい」。

 2年半以上も一緒にプレーしてきた仲間との最後の冒険。ここで終わらせるわけにはいかない。

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2016年8月11日のニュース