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寺川綾さん、リレー52年ぶりメダルに涙 修造氏も興奮「とんでもない」

[ 2016年8月10日 12:26 ]

松岡修造氏と寺川綾さん

 リオデジャネイロ五輪の競泳男子800メートルリレー決勝で、400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(22=東洋大)、江原騎士(23=自衛隊)、小堀勇気(22=ミズノ)、松田丈志(32=セガサミー)で臨んだ日本が銅メダルを獲得。52年ぶりの快挙に、中継したテレビ朝日の番組に出演したロンドン五輪女子100メートル背泳ぎ銅メダリストの寺川綾さん(31)とスポーツキャスターの松岡修造氏(48)も感極まった。

 銅メダル獲得の快挙に沸く中、出演者もそれぞれにこみ上げるものがあふれていた。インタビュールームで選手たちが現れるのを待つ短い間、メインキャスターの松岡氏がスタジオにリポートする。「ここはインタビュールームなんですけど、世界各国の人たちも来てて、みんなが日本チームを応援してくれてるような雰囲気がありまして。メダル獲ったあと、みんなから歓迎されました。おめでとうって。綾さんこれ、とんでもないことでしょ」そう語る松岡氏の声は震え、上ずっていた。

 スタジオでこれを受けたフィールドリポーターの寺川さんは、「やっぱり松田選手の気持ちが後輩たちにつながって、それが泳ぎに出た結果が、GO TO MEDALですよ修造さん!」と返し、感涙。一方松岡氏は、ロンドン五輪での400メートルメドレーリレーで、「(北島)康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」と語った松田の名言を、逆の立場で投影していたのだろう。「(松田)丈志君の愛情がみんなに伝わったってすごく思うんですよ」と、積年の思いを語ると寺川さんは、「第一泳者の萩野選手からホントにみんな気持ちが目で伝わる泳ぎをずっとしてくれてて、最期の松田選手になんとかという気持ちで泳ぎ切ってくれて、本当に感動しました」と語った。

 松岡氏は「ずっと大事にしてきたのは輪ですよ。4人だけじゃない。水泳関係全員で一緒に泳いだ感じに僕には見えました」と語り、「自由形でのリレーですよ。綾さん数年前に想像できました?」と素直に尋ねると、寺川さんは「決勝に残るかどうかというところからメダル獲得ですから、一生懸命みんなが引き継ぎ練習とか、少しでもタイムを縮めようと思って頑張っていたのが、しっかりと結果に出て良かったですね」と語り、競泳男子の快挙を改めて称えた。

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2016年8月10日のニュース