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初戦からチグハグ…自分の柔道ができなかった田代

[ 2016年8月10日 08:20 ]

3位決定戦に敗れ、肩を落とす田代

リオデジャネイロ五輪・柔道女子63キロ級

(8月9日)
 【金野潤の目】女子の田代は、チグハグな柔道のままメダルを逃してしまった。

 本来は、しっかりと組み、得意の足技を使って勝つ柔道だが、初戦から、自分から間合いを詰めて強引に攻める場面が見られ、危ないシーンもあった。海外の選手は接近戦が強いだけに、そこまで強引にいかなくても、と思うほどだった。

 最大のヤマだった準決勝のアグベニュヌ戦は、逆に強引にいけないまま指導1で敗れた。今まで完敗が多かった相手だが、しっかりと研究した成果で相手の持ち味を消していただけに、この試合こそ、もう少し強引に攻めてよかった。

 3位決定戦では、今度は相手の土俵に自ら乗ってしまった。相手が接近戦が得意なのは知っていたはずだが、間合いを詰めて攻め、返し技でポイントを奪われた。本来の柔道をしていれば、勝てる相手だっただけに、チグハグさが残念だった。

 田代にとっては苦い経験の五輪となったが、まだ21歳。この経験を糧にして東京五輪を目指してほしい。 (94、97年全日本選手権王者、日大男子監督、文理学部准教授)

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2016年8月10日のニュース