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永瀬 まさかの準々決勝敗退 “鬼門”の81キロ級…金メダルならず

[ 2016年8月10日 00:47 ]

男子81キロ級準々決勝 UAE選手(奥)に敗れた永瀬貴規

リオデジャネイロ五輪第5日柔道男子81キロ級

(8月9日)
 柔道の男子81キロ級が9日に行われ、15年世界選手権王者の永瀬貴規(22=旭化成)が出場。2回戦から登場。2つ勝って臨んだ準々決勝で相手に有効をとられ敗退。敗者復活へ回ることになった。

 井上監督が今大会金メダルを獲得した73キロ級の大野とともに、日本柔道の中心的存在と考えている永瀬は2回戦から登場。ロンドンに続く2大会連続五輪出場のチョクニャイ(ハンガリー)をじわりと追い込み、中盤すぎに袖釣り込み腰を決め優勢勝ち。続く3回戦は反応の素早いポール・キビカイ(ガボン)と対戦。足技を積極的に持ちかけ、得意の内股で技ありを奪うとそのまま縦四方固めで押さえ込み、合わせ技1本。1分47秒と2分足らずで準々決勝進出を決めた。

 しかし、準々決勝はセルシュ・トマ(UAE)相手にまさかの敗退。3分4秒に袖釣り込み腰で有効を奪われ、最後まで攻めの姿勢を見せるも及ばず、準決勝出場を逃した。

 男子81キロ級は15年以来日本にとって“鬼門”だった。2000年シドニー五輪を最後にメダルはなし。金メダルをもって鬼門突破とはならなかったものの、4大会ぶりにメダルをもたらすという務めが永瀬には残っている。

 ▼81キロ級=永瀬 貴規(ながせ・たかのり)15年の世界選手権覇者。長崎日大高で11年全国高校総体、筑波大に進み13年ユニバーシアードを制覇。14年から全日本選抜体重別選手権3連覇。世界ランキング2位。得意は大内刈り、内股、体落とし。旭化成。1メートル81。22歳。長崎県出身。

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