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3きょうだい“最後のとりで”田中「兄の思い」背負って金狙う

[ 2016年7月30日 05:30 ]

引退した兄・和仁さんへの思いを語る田中

 田中3きょうだい最後のとりでが、夢舞台で好演技を見せる。12年ぶりの団体総合金メダルを狙う体操男子が28日、選手村近くの練習会場で調整を行った。田中佑典(ゆうすけ、26=コナミスポーツ)は12年ロンドン五輪に兄・和仁さん(31)、姉・理恵さん(29)とともに出場。13年12月に引退した理恵さんに続き、和仁さんも今月21日に引退を発表した。「兄の思いも頭の片隅に置いてやりたい」と気合を入れた。

 代表最終選考会だった6月の全日本種目別選手権後、リオ切符を逃した兄から「俺、もう引退するわ」と告げられた。「ちょっと寂しい思いはあるけど、長いこと頑張りましたよね」と田中。リオ出発前には「体調に気をつけて準備してこいよ」とエールを送られた。

 開幕までのカウントダウンが進む中、コンディションが上がってきた。「練習を積めて体の反応はだいぶいい。(本番用の)器具も気にならない」。理恵さんは仕事で、両親は応援で現地入りするが和仁さんは日本に残る。地球の裏側から声援を送ってくれる兄へ、黄金の輝きを届けよう。

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2016年7月30日のニュース