小野塚　笑顔と涙の銅メダル「ＨＰに転向して良かった」

女子ハーフパイプで銅メダルを獲得し、日の丸を手に喜ぶ小野塚彩那

ソチ五輪フリースタイルスキー女子ＨＰ

（2月20日）
　満面の笑顔で表彰台に上がった。銅メダル獲得。大歓声を受けると、小野塚彩那（２５＝石打丸山ク）の目は、みるみる潤んでいった。

　「やってきたことが実になってうれしい。（ＨＰに）転向して良かった。回りの人の支えがなかったら、ここまでこれなかった」。言葉を詰まらせた。

　１１年４月、ＨＰが五輪種目に決まると、それまでの技術系から転向を決意した。周囲の反対にあった。だが、夢舞台への情熱が消えることはなかった。

　「天国にいるじいちゃんと、そこ（会場）にいる家族と喜びを分かち合いたい。優勝するには程遠かったが、結果が出てうれしかったです」。新種目に挑み、快挙となるメダルをつかんだ小野塚は、そう言ってまた最高の笑みを浮かべた。