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“絶対王者”チャン 予想外のミスで金逃す「フィギュアは難しい」

[ 2014年2月16日 05:30 ]

健闘をたたえ合う羽生(左)とチャン

ソチ五輪フィギュアスケート男子フリー

(2月14日 アイスベルク・パレス)
 最後のポーズを決めた後、つくった笑顔に曇りがあった。羽生が「絶対王者」と呼ぶチャンの手から金色のメダルがこぼれ落ちた。世界選手権の男子で3連覇中のスケーターは「フィギュアスケートは難しい」と、フリーでの予想外のミスに困惑の表情を浮かべた。

 羽生の次の演技、冒頭の4回転―3回転の連続ジャンプを決め、誰もが「金」を予感した。ここからが落とし穴の連続だった。続く4回転、3回転半でともに氷に手をついた。極め付きは最後の2回転半ジャンプのミス。SPに続いて苦手なアクセルジャンプに悩まされ「ショーン・ホワイトでさえミスをする」とスノーボード男子ハーフパイプの絶対的存在を引き合いに自らを慰めた。

 数々の名選手を生んだカナダだが、五輪王者は一人もいない。「がっかりしているが、人生は続いていく」。最後は落胆を笑顔で隠していた。

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