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高橋大輔の五輪終わる…最後の大舞台はメダル届かず6位

[ 2014年2月15日 03:35 ]

フリーを終えた高橋

ソチ五輪フィギュアスケート男子フリー

(2月14日)
 今季限りで現役を退く高橋大輔(27=関大大学院)は、フリーで164・27点をマーク。トータル250・67点となり、6位。メダルには届かなかった。

 SP4位ながら、3位のフェルナンデス(スペイン)とは0・58点差で逆転圏内だったが、SPと同じく冒頭の4回転で着氷がやや乱れた他、小さなミスが出て得点は伸びず。「出来としても成績としても満足のいく出来ではなかったです」と涙ぐんだ。

 昨年のGPファイナル前に痛めた古傷の右膝は万全からは程遠い状態で、今大会直前にはSP使用曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」の作曲者別人問題も起きた。それでも「いろいろな思いが詰まった3度目の五輪。何があってもこれが最後。今、できることを精いっぱいやりたい」と雑音をシャットアウトして臨んだ集大成の五輪だった。

 逆境の中でも最後まで全力で滑りきったことは自身でも評価。「ニコライ(モロゾフコーチ)も長光(歌子)コーチも最後まであきらめるなといく前に言われましたし、自分自身かなりきつかったですけど、気持ちだけはあきらめないで最後までやって良かったと思います」と安どの表情を浮かべた。

 10年バンクーバー五輪銅メダル、同年世界選手権金メダル、12年GPファイナル優勝など高橋が刻んだ“日本男子初”は数多い。最後の大舞台となった3度目の五輪ではメダルこそ逃したものの、日本男子フィギュアを長らく引っ張ったエースとしてしっかりと足跡を残していった。

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