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スマイルジャパン 1次L全敗も…順位決定戦で初勝利だ!

[ 2014年2月14日 05:30 ]

<日本・ドイツ>第2ピリオド、日本はドイツに2点目を献上

ソチ五輪アイスホッケー女子下位リーグ 日本0―4ドイツ

(2月13日)
 女子1次リーグ最終戦が行われ、世界ランク10位の日本女子「スマイルジャパン」は7位ドイツに0―4で完敗。3戦全敗で下位リーグ最下位となった。第1Pに相手パワープレーで先制され、第2P開始直後にも失点。第3P終盤に2失点した。次戦は16日の5~8位決定予備戦で準々決勝の敗者と対戦する。

 1勝が遠い。決勝トーナメント進出の夢を断たれて迎えたドイツ戦。DF鈴木が風邪で欠場したため、飯塚監督はスタメンFWを大沢、久保、中村にするなどセットのメンバーを変更したが、ノーゴールに終わった。エース久保は「日本代表として来ている。出場するだけではなくて、結果を残したかった」と号泣。大沢主将は「戦う気持ちというか、勝ちにこだわる気持ちが前の2試合より少なかった」とモチベーション低下を認めた。

 打てども決まらない。シュートはドイツの25本を上回る30本だったが、飯塚監督は「決定的なチャンスは日本の方が少なかった」と言う。この日も自軍のパワープレーが全く機能せず、攻撃は3試合でわずか1点。「精神的なこと。得点できない焦りから約束事を守らず、違うプレーが出ている」と厳しく指摘した。

 守備も今大会最多の4失点。これまで好セーブを見せてきたGK藤本那は「ドイツは体格の大きい選手がゴール前でスクリーンとかハードに戦ってきた。もう少しDFとコミュニケーションを取って、役割分担できればよかった」と悔し泣きした。日本らしい運動量を生かした前線からのフォアチェックも甘くなり、大量失点につながった。

 ただ、下を向いてはいられない。今大会の順位は世界ランクにも影響するからだ。現行のルールでは、16年春の世界ランク上位6カ国が予選なしで18年平昌(ピョンチャン)五輪出場権を獲得。トップディビジョンに居続けることが4年後への最短距離だ。カナダ人のマクラウド・コーチは「まだ5位が狙える」と順位決定戦へ向けチームを鼓舞。厳しい現実を突きつけられたが、平昌につなげる勝利を目指す。

 ▽順位決定ラウンド B組4位の日本は、16日の5~8位決定予備戦でA組4位(スイス)―B組1位の敗者と対戦。勝てば18日の5位決定戦、敗れれば7位決定戦に進む。

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2014年2月14日のニュース