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五輪出場枠確保も…「クール・ランニング」援助求む

[ 2014年1月20日 05:30 ]

 映画「クール・ランニング(93年)」で世界的な注目を集めたジャマイカのボブスレー代表が、3大会ぶりに五輪出場権を獲得。国際ボブスレー連盟の関係者が18日に明らかにしたもので、男子2人乗りで過去3回の五輪出場を経験しているウィンストン・ワッツ(46)を含む2選手にソチ五輪の出場枠が与えられた。

 しかし朗報を“合宿先”でもある米ワイオミング州のホテルで受け取ったワッツは「お金がない」と困惑。「エッジ(刃)を新しいものに替えないとレースはできない。それだけで1万5000ドル(約156万円)かかる。さらに旅費を含めると12万ドル(約1248万円)が必要。でも自分は無職で貯金は0だ」と経済的な苦境を訴えた。

 窮状を見かねたホテルの支配人が援助を約束してくれたが、それもほんの一部。自らを「クール・ランニングの第2世代」と呼ぶワッツはジャマイカの五輪委員会や旅行代理店に掛け合っているがメドは立っていない。「自分は楽観的だ。最後まで諦めない」と本人は語っているが、ソチへの道はまだまだ遠い。

 ≪ボルト年収200分の1必要≫ワイオミングの天然ガス工場で働いていたワッツは、陸上短距離界の英雄、ウサイン・ボルト(27)をボブスレー代表に巻き込んで4人乗りで五輪出場を目指していたが、断念。そのボルトの年収は2400万ドル(約25億円)もあり200分の1を提供してくれればソチへ行ける計算だが、18日現在で救いの手は差し伸べられていない。

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2014年1月20日のニュース