×

野球&ソフト復活「可能性ある」 20年東京五輪で

[ 2013年11月20日 10:45 ]

共同通信の単独インタビューに応じるIOCのトーマス・バッハ会長

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(59)は20日、東京都内で共同通信のインタビューに応じ、2020年東京五輪での野球とソフトボールの実施競技復活について「可能性はある」と述べた。招致と同じ「オールジャパン態勢」での開催準備や、五輪開催による東日本大震災からのさらなる復興、中国や韓国との関係改善に期待感を示した。

 五輪の実施競技は大会の7年前までに決定すると五輪憲章で定められている。しかし、バッハ会長は「合意があれば変更できる。7年ルールは障害とならない」と明言。12月の理事会と来年2月にソチで開かれる総会で話し合い、それを踏まえ「委員会か作業部会で検討する」と具体的な手順にまで踏み込んだ。

 日本で人気の野球とソフトボールは、08年北京五輪で実施されたのを最後に五輪から除外された。20年五輪の実施競技を決めた9月のIOC総会で最終候補に残ったが、レスリングに敗れて採用を逃した。

 五輪の開催準備について「招致で見せたチームワークがあれば、東京と日本は素晴らしい五輪を開催できるだろう」と述べた。震災復興では経済や人々の気持ちの「回復を後押しする」と、五輪の効果を指摘した。日本が中国や韓国と緊張関係にあることについては「スポーツは懸け橋になる。東京五輪の開催準備は対話を促進するだろう」と語った。

 ドイツ人のバッハ会長は9月の総会で第9代会長に就任し、東京五輪に向けて関係各方面に協力を要請するため、19日に来日した。

続きを表示

2013年11月20日のニュース