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銀座大騒ぎ!!メダリストの笑顔に酔った

[ 2012年8月21日 06:00 ]

 ロンドン五輪メダリストの凱旋パレードが行われた東京・銀座は、メダリストを一目見ようと集まった大勢の人でごった返した。沿道の百貨店も大混雑し、飲食店では特別ランチを提供するなど街全体が盛り上がった。

 午前11時のパレード開始時間が近づくにつれて、東京メトロ銀座駅は各線のホームまで人があふれるほど大混雑。東京メトロによると、パレード実施区間の最寄りの銀座、銀座一丁目、新橋の各駅にはほかの駅の駅員らが応援で駆けつけ、乗客の誘導などにあたった。

 パレードが行われた中央通り沿いの百貨店・松坂屋銀座店は、初売りの時の2倍の人数の社員や警備員を配備。各階の通りに面したガラス張りの窓は、パレードが見られる“穴場スポット”で、2階で見ていた都内の会社員女性(43)は「柔道の松本薫さんを見たくて仕事を抜け出して来ました。涼みながら、ばっちり見られてよかった」と感激していた。

 屋上のビアガーデンは、通常より5時間早めて午前11時から営業。パレード終了後、熱気ムンムンの沿道から人がなだれ込み、喉を潤していた。ちょうどお昼時だったため、レストランフロアや地下の食品売り場にも人が殺到し、松坂屋広報によると、午前10時半の開店から午後1時までの来店客数は通常の平日の4倍に上った。

 銀座にある島根和牛専門のステーキ店「びふてき松江」は、史上最多獲得数の38個のメダルにちなみ、通常はランチでは提供していない1万2000円のフィレステーキコース(100グラム)を3800円で提供。18席しかない店内はすぐに満席になって店外に行列ができ、11時の開店から約3時間で限定100食が完売した。店主の奥田哲也さん(52)は「商売としては採算が合わないが、お客さんがみんな楽しそうだったし、お祭りに参加させてもらったような感じでやってよかった」と笑顔。五輪では女子サッカー「なでしこジャパン」の試合に感動したそうで、「ぜひ来ていただきたい」と話した。

 都心では昼すぎに33度を超える真夏日となった。パレードを主催した日本オリンピック委員会(JOC)によると、30人が熱中症の症状を訴えるなどして救急車30台が出動し、病院に搬送された。

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2012年8月21日のニュース