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代表落ち山口 200メートル平泳ぎで五輪銅タイムV

[ 2012年8月18日 06:00 ]

男子200メートル平泳ぎ決勝を2分7秒84の高校新で制し、声援に応える山口観弘

全国高校総体第21日

(8月17日 新潟県長岡市・ダイエープロビスフェニックスプール)
 電光掲示板のタイムを見た山口は両手を上げ雄叫びを上げた。自身の持つ高校記録を2秒近く縮めた2分7秒84は、北島康介(日本コカ・コーラ)が持つ日本記録(2分7秒51)に0秒33差、ダニエル・ジュルタ(ハンガリー)の持つ世界記録(2分7秒28)に0秒56差で、ロンドン五輪銅メダルの立石諒(NECグリーン)の2分8秒29を上回った。「2分8秒台くらいかと思ったけど、北島さんの日本記録に近づけてうれしい」と笑みを浮かべた。

 4月の日本選手権は100メートルで3位、200メートルは五輪派遣標準記録を突破しながら3位で代表に手が届かなかった。大会後の休みは1日だけ。「すぐに気持ちを切り替えた」と練習を続けた。この日はラスト50メートルで32秒42。北島が日本記録を出した時より0秒85も速い驚異のスパートだった。来春からは北島を育てた平井コーチが指揮を執る東洋大に進学する。既に昨秋から指導している同コーチは「たいしたもの。北島と似た集中力がある」と絶賛した。

 かつて北島のポスターに「おまえに勝つ」と書いた強気な性格の17歳。当面の目標は来年、バルセロナで行われる世界選手権だ。「4年後の五輪まで時間がありますから、じっくりと練習して2分5秒台の世界新は狙いたい」と言い放った。

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2012年8月18日のニュース