萩野、銅メダル凱旋V インターハイで貫禄大会新

[ 2012年8月18日 06:00 ]

男子400メートル自由形決勝を3分48秒61の大会新で制し笑顔の萩野公介

全国高校総体第21日

(8月17日 新潟県長岡市・ダイエープロビスフェニックスプール)
 17日に水泳が始まり、ロンドン五輪男子400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得した萩野公介(栃木・作新学院3年)は400メートル自由形に出場し、3分48秒61の大会新で初優勝。凱旋レースでメダリストの貫禄を示した。男子200メートル平泳ぎでは、同五輪出場を逃した山口観弘(鹿児島・志布志3年)が日本歴代2位でロンドン五輪の銅メダルに相当する2分7秒84の高校新記録で優勝した。

 ゴールした瞬間、萩野は小さくガッツポーズをつくった。ロンドン五輪で銅メダルを獲得した400メートル個人メドレーではなく、専門外の400メートル自由形に出場。それでも大会新をマークして初優勝を飾った。

 「スピードと動きは良かった。もっと前半から飛ばしていけばもっとタイムは良かったかもしれない。五輪代表として負けられなかったし、勝てて良かった」。安どとともに笑顔がはじけた。

 例年この時期は国際大会の代表メンバーに入っており、インターハイは3年生で初出場。50メートルではトップだったが、その後は2位になった小松巧(静岡・飛龍3年)に後れを取った。だが、250メートルで再びトップに立つと力みのない泳ぎで突き放し、高校記録に迫る好タイム。「初めての高校総体でいいレースができた」。五輪で銅メダルを獲った後の凱旋試合だったが、数日前に練習を再開したばかり。状態は「下の中」と苦笑しながらも五輪メダリストの強さを見せつけた。

 五輪に出たことで「世界は自由形も含めて全部が強い。もっと積極的に頑張らないと」と世界と戦うために必要なことが分かった。専門外の種目に出場したのも、次のステップを見据えてのもの。16年のリオデジャネイロ五輪でさらに高みを目指す萩野の覚悟の表れだった。

 56年ぶりの男子高校生メダリストは周りから「萩野に負けるな」とライバル視されている。初日から、その“萩野効果”が出た。仲のいい山口が200メートル平泳ぎで日本歴代2位の記録をマーク。山口のタイムを見た萩野は「あいつにみんな持って行かれた」と悔しがったが、この世代が刺激し合って結果を出すことは、日本水泳界にとってはこの上ないプラスと言える。

 萩野は今大会の個人メドレーは回避し、19日に行われる200メートル背泳ぎにエントリーした。「(ロンドンから帰国して)生活も(時差ぼけなどで)厳しいが、調子もまあまあだし、それなりにいいタイムを出せると思う」とさらりと言い切った。銅から金へ。4年後のリオデジャネイロ五輪へ向けて、早くも未来のエースがスタートした。

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