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室伏選挙違反問題 JOCが再調査要望

[ 2012年8月18日 06:00 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)選手委員の選挙で、陸上男子ハンマー投げの室伏広治(37=ミズノ)が選挙活動に違反があったとして当選を無効にされた問題で、日本オリンピック委員会(JOC)は17日、都内で幹部会を開き、IOCに事実誤認があるとして再調査を要望する方針を決めた。回答を受けた上で室伏の意向も踏まえ、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴するかを今月末までに判断する。

 JOCは選挙結果の発表直後にIOCに説明を求め、事務局レベルで回答を得たが、選挙活動が禁止された場所での行動などでJOCの認識とは食い違っているという。室伏に違反を警告したとされる日付も実際と異なり、JOCの野上義二理事は「いいかげんな部分がある。ただ会話するのとキャンペーン活動とは大きく違う。認識の食い違いが何点かあり、事実関係の確認を求めたい」と説明した。

 当選した選手委員はIOC委員に就任するのが通例だが、IOCは選挙で選ばれた4人の委員任命を延期している。JOC幹部は「決定が覆る可能性が残されていると思う」と話している。

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2012年8月18日のニュース