×

松本薫ら柔道メダリストが被災地に 子どもたちと交流

[ 2012年8月15日 18:41 ]

 ロンドン五輪の柔道のメダリストが15日、東日本大震災の被災地を訪れて被災者らと交流した。「自慢したい」「かっこいい」。ヒーローやヒロインを前に子どもたちから笑みがこぼれた。

 宮城県東松島市の会場には数百人が集まり、ホールに入りきれない状態。女子57キロ級金の松本薫選手(24)は「(私は)野獣とか言われているが、そう思う人は拍手を」と会場に質問。憧れの選手を聞かれると「目指しているのはドラゴンボールの孫悟空」と人気漫画の主人公と明かし、笑いを誘った。

 子どもたちは、一緒に訪れた男子66キロ級銅の海老沼匡選手(22)と握手をしたり、2人のメダルに触れて感触を確かめたりしていた。

 同県石巻市の小学5年、渡辺花菜さん(10)は柔道を習っている。「かっこよかった。握手をしたら、手が大きかった」とうれしそうだった。

 男子73キロ級銀の中矢力選手(23)、同90キロ級銅の西山将士選手(27)、女子63キロ級銅の上野順恵選手(29)は、岩手県釜石市を訪問。市役所前で多くの市民が出迎え、幼稚園児が手作りの「金メダル」をプレゼントした。中矢選手は「リオを目指して頑張るので、皆さんも目標に向けて頑張ってほしい」と話した。

 3人は市内の仮設住宅にも行き、被災者から「おめでとう」と拍手で迎えられた。同県大船渡市の仮設住宅から選手を見に来た中学1年、加藤圭吾君(13)は「中矢選手の銀メダルは、持ったら重かった。友達に自慢したい」と喜んでいた。

続きを表示

2012年8月15日のニュース