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沢に一段と大きい拍手、柔道の中矢はリオへの意欲語る

[ 2012年8月14日 23:26 ]

獲得したメダルを手に記念写真に納まるロンドン五輪のメダリストたち

 ロンドン五輪の日本選手団の解団式が14日、東京都内のホテルで行われた。上村春樹団長が「ここに第30回五輪代表選手団の解団を宣言します」と声を上げると、会場は厳しい戦いを繰り広げた選手らへの温かい拍手の嵐に包まれた。

 ファンら約1万人を集めた華々しい壮行会とは異なり、関係者約700人が出席した解団式は厳かな雰囲気。まばゆい光を放つ金メダルを首にかけたボクシング男子ミドル級の村田諒太選手(東洋大職)ら五輪覇者が順に登壇し、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長がオリンピック特別賞の表彰状を贈った。

 多くの選手は同日に帰国したばかりだが、疲れを見せず、ほっとした様子。メダリストの名前が次々と呼び上げられ、盛大な拍手が湧き上がった。初のメダルを獲得したサッカー女子の沢穂希選手(INAC神戸)には一段と大きい拍手が送られた。

 メダリストの記者会見は、サッカーの「なでしこジャパン」のメンバーに笑顔があふれるなど、解団式から一転して和やかさで満たされた。バレーボール女子の竹下佳江選手(JT)が「メダルは素晴らしい仲間やスタッフ、関係者のおかげ」と話すなど、感謝のコメントが相次いだ。

 ボクシング男子バンタム級銅メダルの清水聡選手(自衛隊)は「声援のおかげで44年ぶりの銅メダルを取れたが、次の日に48年ぶりの金メダルを村田に取られてしまった」と笑いを誘った。柔道男子73キロ級銀メダリストの中矢力選手(ALSOK)は「リオを目指して頑張る」と、早くも4年後のリオデジャネイロ五輪を見据えた。

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