中本 大健闘の6位!男子マラソン2大会ぶり入賞

[ 2012年8月13日 06:00 ]

男子マラソンで、6位でゴールする中本

ロンドン五輪陸上

 男子マラソンは中本健太郎(29=安川電機)が2時間11分16秒で6位に入り、04年アテネ五輪の油谷繁(5位)、諏訪利成(6位)以来、2大会ぶりの入賞を果たした。山本亮(28=佐川急便)は2時間18分34秒で40位、注目の藤原新(30=ミキハウス)は2時間19分11秒で45位に沈んだ。ウガンダのスティーブン・キプロティク(23)が2時間8分1秒で同国初の優勝を飾った。

 ダークホースの中本が、見事に6位でゴールに帰ってきた。最後は4位争いで後れを取ったが、「目標としていた入賞を達成できてよかった」。日本勢2大会ぶりの入賞に控えめに笑った。

 先頭集団を無理に追わない普段通りのスタイルが奏功した。10キロの通過順位は30位。だが、15キロで25位に浮上し20キロで20位。「(周回コースの)3周目は必ず前が落ちてくれると思っていたので諦めずに走った」。日本人トップの藤原に23キロで追い付き、さらに加速。35キロでは5位まで上がった。自己ベストの2時間8分53秒は出場選手全体で24番目。6位は大健闘だった。

 昨年の世界選手権(韓国・大邱)も後半粘って日本人2番手の10位に食い込んだ。今年3月のびわ湖毎日マラソンではトラックで山本にかわされ5位に終わったが、安定感を買われ初の五輪出場権を獲得。ライバルの川内優輝(25=埼玉陸協)を蹴落とし第3の男に浮上した。極度のあがり症で「注目されなかったのが良かったかな」と苦笑いする。ただ華々しい優勝こそないが、過去8戦のマラソンでは10位以内を逃したことがない。その崩れない走りをロンドンでも貫いた。

 最高のモチベーションが6月27日に生まれた長男・理久(りく)くん。玲子夫人(23)は出産直後のため北九州市の実家での応援となったが、寝顔の写真をメールで送ってもらいパワーを充電した。合宿続きで、10日間しか会えなかった愛息を活力に快走し、「父親としての自覚が芽生えた」と胸を張った。

 父・輝美さん(57)、母・京子さん(55)はともに実業団の宇部興産陸上部に所属。走る遺伝子を持つが目立つ選手ではなかった。拓大では箱根駅伝も4年生時の7区16位の1度だけ。寮の同部屋に1学年上の藤原新がいた。当時の米重監督は「暑い、寒い、痛いなどは全く言わない。いるかいないか分からない子で、藤原とは何から何まで対照的でした」と言う。靴底の減り方が左右全く対称になるほど、きれいなフォームに定評があったが、存在感は薄かった。しかし、これからは違う。「まだ優勝したことがないので、タイトルを獲りたい。マラソン王国日本を復活させたい」。控えめな29歳が目を輝かせた。

 ◆中本 健太郎(なかもと・けんたろう)1982年(昭57)12月7日、山口県出身の29歳。拓大から安川電機。11年の世界選手権10位。12年びわ湖毎日では日本人2番手の5位に入った。過去8度のマラソンは全て10位以内と安定感がある。1メートル73、58キロ。

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