ディーン10位 視線はすでに4年後「リオで金」

[ 2012年8月13日 06:00 ]

10位に終わったディーン元気は舌を出す

ロンドン五輪陸上

 ビッグスローは不発に終わった。11日の男子やり投げ決勝で、ディーン元気(20=早大)は2投目の79メートル95が最高で、上位8人による4投目以降に進めずに10位。父・ジョンさん(58)の母国で開催された夢舞台で悔しさを味わった若武者は、16年リオデジャネイロ五輪での金メダルを誓った。

 憧れの舞台はわずか3投で終わった。試合後、ディーンは「悔しいのはもちろんあるけど、楽しかったです。4年に一回の大会なのに、一瞬で終わった」と悔しさと興奮が入り交じった複雑な表情を見せた。

 決勝では12人中1番目の投てき。1投目はやりが右にそれてファウル。地面へダイブした2投目も、79メートル95止まりだった。3投目、全てをかけて投じたやりは重力に屈した。80メートルに遠く及ばない地点に落下するのを見届けると、自らラインを踏み越えてファウルに。この時点では8番手につけ、ぎりぎりで4投目以降に進める可能性はあったが、後から投げた2人に抜かれた。

 8万人の大観衆で埋まる競技場の雰囲気に、「気持ちを制御できなかった。(3投目までに)8人に残らないといけないのを忘れていた」。3位の記録は84メートル12。ディーンの自己ベストは84メートル28で十分にメダルの可能性があっただけに、「ふがいなさすぎる」と振り返った。

 父・ジョンさんは英国ニューカッスル出身。ラグビー経験者の父からパワーを、陸上選手だった兄・大地さんからは五輪出場の夢を受け継いだ。4月の織田記念で日本歴代2位の84メートル28をマークし、一気にブレーク。父の母国で開催される大舞台へ、注目を集める存在になった。テレビなどで露出が増え、友人とも落ち着いて食事ができない状況に陥った。今春から五輪まで「長かったですね」というのが偽らざる実感だ。環境は激変した。感じたことのない重圧もあった。メダルには届かなかったが、日本人28年ぶりの決勝進出は未来につながる。

 これまで具体的な数字や順位を口にしなかったディーンが試合後、初めて明確な目標を掲げた。「これからは90メートルを目指してやっていく。リオでは一番高いところに立ちたい」。見据えているのは、日本記録87メートル60の大幅更新。そして16年リオデジャネイロ五輪での金メダルだ。

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