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室伏選手の当選無効も…IOC、新委員任命は延期

[ 2012年8月12日 21:55 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は11日の理事会で、選手委員選挙に立候補した陸上男子ハンマー投げの室伏広治選手(37)=ミズノ=が選挙活動で規定に違反したとして、当選を無効とすることを決めた。日本オリンピック委員会(JOC)はIOCの決定を不服として、詳細な説明を求める文書を提出した。

 IOCは12日、総会で予定されていた新選手委員4人のIOC委員任命を延期した。選手委員は当選すれば総会で任命されるのが通例で、延期は異例。ロゲ会長は「法律上の問題があり、決定に対する抗議も来ている。異議申し立てをする権利もある」と説明した。

 関係者によると、室伏選手は指定された場所以外での選挙活動などでIOCから2度の警告を受け、10日にIOCに事情を説明していた。立候補した21人で上位4人の当選者に入っていたが、他の候補者1人とともに認められなかった。

 IOCに説明を求めたJOCの竹田恒和会長は「考え直してほしい。室伏の潔癖さが認められればありがたい」と話した。新選手委員のIOC委員任命延期について、室伏選手は「JOCの主張が受け入れられた結果だと考えたい。私自身の認識では選挙違反は全くしていない。ただ疑われるような展開になったことは私の甘さと不徳の致すところ」と語った。(共同)

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2012年8月12日のニュース