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男子フルーレ団体銀の千田が凱旋 親友の墓前に「やったぞ」

[ 2012年8月12日 18:23 ]

故郷に凱旋し、笑顔で応えるロンドン五輪フェンシング日本代表の千田健太(左)と菅原智恵子

 ロンドン五輪のフェンシング男子フルーレ団体で銀メダルを獲得した千田健太(27)が12日、生まれ育った宮城県気仙沼市で凱旋パレードに参加、市民から熱い歓迎を受けた。

 千田はパレードに先立ち、東日本大震災で犠牲になった岩手県陸前高田市職員小野寺諭さん=当時(25)=の墓前に銀メダルを報告。幼なじみだった小野寺さんに生前、支え励まされ続けたという千田は「『諭、やったぞ』と伝えた。彼もきっと喜んでくれていると思う」と話した。

 パレードは、地元の祭りの一環として行われ、千田らがゲストとして登場すると、500人を超す観客が「おめでとう」と祝福。千田は「みなさんの声援が銀メダルを後押ししてくれた。気仙沼に生まれ幸せ」とあいさつした。

 女子フルーレ個人で7位入賞した気仙沼出身の菅原智恵子(35)のほか、男子団体メンバーの太田雄貴(26)らも参加。気仙沼市の菅原茂市長は「被災地に感動と勇気を与えてくれた。準備中だが、千田、菅原両選手に市民栄誉賞を授与したい」とサプライズ発表、会場を沸かせた。

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