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ディーン 10位で入賞ならず「一瞬のうちに終わった」

[ 2012年8月12日 04:45 ]

男子やり投げ決勝 3投目を終え、悔しそうな表情のディーン元気

ロンドン五輪陸上

 男子やり投げ決勝でディーン元気(20=早大)は79メートル95が最高で、上位8人による4投目以降の試技に残れず、10位。この種目で日本人28年ぶりに決勝進出したディーンだが、日本人初のメダル獲得はならなかった。

 英国人の父・ジョンさんの母国での五輪出場を「夢だった」と話したディーン。その夢舞台で28年ぶりの快挙を達成し、父は「ビックリしたよ」と驚き、母は「悔いのないように投てきをしてほしい」とエールを送った。

 決勝の1番目に投てきを行ったディーンは、場内のカメラが寄るとウインクをする余裕を見せた。20歳の大学生らしからぬ落ち着きぶりだったが、1投目はやりが右にそれファウル。思わず苦笑いをした。

 気を取り直して放った2投目は79メートル95。記録を伸ばしたい3投目だったが、またもファウルで2投目が最高記録となった。この時点でディーンは10位。12人のうち上位8位による4投目以降に残れず、ここでディーンの挑戦が終わった。

 「一瞬のうちに終わってしまった」と悔しがったディーンだったが「楽しかった。世界のトップに仲間入りできたと思う」と笑顔も。「この経験を生かさないともったいない。来年の世界選手権、そして五輪につなげていきたい」と力強く語った。

 84メートル58を投げたトリニダード・トバゴの19歳・ウォルコットが1位だった。

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