“タックル王子”高谷　初戦敗退　敗者復活に回れず

男子フリー74キロ級１回戦で敗退し、引き揚げる高谷惣亮

ロンドン五輪レスリング

　男子フリースタイルが始まり、７４キロ級の高谷惣亮（ＡＬＳＯＫ）は１回戦で世界選手権３位のアリエフ（アゼルバイジャン）に０―２で敗れた。甘いマスクと長髪で“タックル王子”として人気もあるが、初の五輪では、なかなか思うように動けなかった。

　第１ピリオドは約３０秒に「意表を突かれた」。タックルで倒され、後ろを取られてポイントを失った。第２ピリオドも巧みに回り込まれて落とした。「初戦で体が動かなかった」と悔しがる。得意のタックルも懐の深い相手には通用しなかった。

　高谷は、アリエフが決勝に進んだ場合には、敗者復活戦に回れたが、２回戦で敗れたため、敗退が決まった。「この雰囲気を楽しめた。どんどん練習して、次の五輪でメダルを取りたい」と気を取り直すように話した。