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選手を称える佐々木監督「この4年間は素晴らしい戦いだった」

[ 2012年8月10日 07:41 ]

米国に敗れ、涙を流す岩渕(右)をねぎらう佐々木監督

ロンドン五輪サッカー女子決勝 日本1―2米国

(8月9日 ロンドン)
 米国に1―2で敗れ、初の銀メダルを手にしたなでしこジャパン。頂点へあと一歩届かなかった佐々木監督は「この大会で一番いい、決勝にふさわしい試合をしてくれた。結果は出なかったが、この4年間は素晴らしい戦いだったと(選手を)称賛した」と、ともに戦った選手たちを称えた。

 2点ビハインドの後半18分、MF沢がつないだボールをFW大儀見が押し込み、1点差に迫った。佐々木監督は岩渕、丸山と攻撃的な選手と投入したが、米国の壁に阻まれ、あと1点が遠かった。

 前日の会見で、決勝を「僕自身の最終章」と位置付け、ロンドン五輪限りでの退任を示唆していた佐々木監督。試合前には選手たちに「この5年間の仕上げだ」と伝え、「失敗を怖がらず、サッカーを楽しんでこい」と送り出した。

 指揮官の花道は飾れなかったが、最後まであきらめない“なでしこらしさ”を世界に見せつけた。佐々木監督は「明るく正義感があってフェアプレーで、常に相手をリスペクトする。それが結集すると小さい子たちでもパワーを出す。それがなでしこジャパンに植え付けられていることを誇りに思う」と穏やかな表情で語った。

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