大儀見、２戦連発！宮間の“言葉”に奮い立った

＜フランス・日本＞勝利を喜ぶ大儀見

ロンドン五輪サッカー女子準決勝 日本２―１フランス

（8月6日 ロンドン）
　頼れるエースが大仕事をやってのけた。前半３２分、約４０メートルのＦＫ。宮間が放ったゴール前へのロングボールに相手ＧＫが飛び出した。大儀見は、キャッチに失敗し、ＧＫの手からボールがこぼれ落ちた瞬間を見逃さなかった。ＤＦともつれながら、こぼれ球に反応。ダイレクトで合わせた左足のシュートが、ゴールラインを越え先制点となった。

　大一番を前に闘志を奮い立たせる“交流”があった。キックオフを待つセンターサークルで、宮間から声を掛けられた。「初めて会った時から信じていたよ」。意気に感じたエースは、決勝トーナメントで２戦連発と結果を出し、主将の思いに応えた。

　昨年のＷ杯ではわずか１得点に終わった。登録名を旧姓の永里から大儀見に変えて臨んだ五輪の大舞台。「怖いぐらい（イメージ通り）。ゴールに対する責任が芽生えた。でもそこだけが自分の仕事じゃない。今はチームのために仕事ができている。それが去年とは全然違う」。米国と死闘を演じたＷ杯決勝はスタメンを外されるという憂き目を味わっただけに、今度こそ自らの足で世界の頂点に駆け上がる。