×

男子上回る驚異のスパート 速すぎる16歳がドーピング疑惑に反論

[ 2012年8月1日 17:40 ]

ロンドン五輪の競泳女子200メートル個人メドレーで金メダルを獲得した中国の葉詩文

 競泳女子400メートル個人メドレーを世界新で制した16歳の葉詩文(中国)にドーピング疑惑があると英メディアが報じ、真っ向から否定する中国側との応酬が過熱している。

 7月31日の200メートル個人メドレーで2冠を達成した後の記者会見で、薬物使用は「絶対にない」と完全否定し「なぜ私だけ責められるのか」と問い掛けた。会見での質問の大半は薬物関連で、欧米の記者からだった。

 英メディアは、葉詩文が28日の400メートル個人メドレーのラスト50メートルで、男子400メートル個人メドレーで優勝したライアン・ロクテ(米国)の29秒10を上回る28秒93の猛烈なスパートを見せたことを疑問視。ガーディアン紙は、薬物使用が「疑わしい」とする米著名コーチのコメントを伝えた。

 これに対し中国側は「ロクテは2位以下を大きく引き離していたため、最後に力を抜きタイムが落ちていた」(選手団関係者)と反論した。男子400メートル自由形で金メダルを獲得した孫楊は「中国の競泳チームは努力してきた。米国が金メダルを取ればよく、中国なら駄目なのか」と憤った。(共同)

続きを表示

2012年8月1日のニュース