入江の快挙支えた　ＪＯＣ＆味の素が栄養支援プログラム

ロンドン五輪競泳男子１００メートル背泳ぎ

　入江の銅メダル獲得を支えたのが、０３年から始まった「ビクトリープロジェクト」。味の素とＪＯＣによる、日本選手団を食と栄養面から支援するための共同プロジェクトだ。

　同プロジェクトの立ち上げから関わる味の素の栗原秀文氏（３６）は、ロンドン入りした後も選手に密着。選手村では、味の素商品「アミノバイタル」「クノール」スープや日本食材を提供してサポートした。

　銅メダル獲得を受け「入江選手はロンドンに入ってからもしっかりと食事を取れている。選手村での表情も良かった」と感激。味の素ナショナルトレセンでは１０年から「勝てるカラダづくり」のための食事プログラム「勝ち飯」を展開。北京五輪はメダルなしに終わった入江に、３度の食事をきちんと取らせた上で、サプリメントを補食させた。

　「シャープな動きを維持しつつ、筋力量を減らさないこと」と栗原氏。「勝ち飯」を食べて臨んだ今回は、スタミナ切れを起こすことなく、後半に猛烈に追い上げ銅メダル。「ビクトリープロジェクト」の手厚いサポートの効果が発揮された。