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自慢の快足生かして決勝弾 永井「やっと入りました。やっとです」

[ 2012年7月30日 08:15 ]

<日本・モロッコ>後半、決勝ゴールを決め、腕を突き上げ喜ぶ永井。左下は斎藤

ロンドン五輪男子1次リーグD組 日本1-0モロッコ

(7月29日 ニューカッスル)
 スコアレスドローが濃厚となってきた後半39分。清武のロングパスに反応した永井は、飛び出してきた相手GKの動きを見ながら右足でループシュート。バウンドしたボールは無人のゴールに吸い込まれた。

 日本を12年ぶりの8強に導いた快足FWは「GKが出てくるのは見えていた。先に追い付く自信はあった」と決勝ゴールを満足顔で振り返った。初戦でも持ち前のスピードでスペインを翻弄したが、得点機は逸していただけに「やっと入りました。やっとです」と関塚ジャパンでは今年2月5日のロンドン五輪アジア最終予選シリア戦以来となる一発に実感を込めた。

 2010年広州アジア大会で得点王に輝き、日本の史上初の金メダル獲得に貢献。五輪アジア予選では先発メンバーから外れる屈辱を味わったが、「悔しかったけど、そこがすべてじゃない。五輪の本大会に出ることが目標だった」と腐らなかった。

 スペイン戦後、地元の英国紙は永井について「実に使える選手」と絶賛。「今大会でこのようなプレーを続ければ、どこかが“英国に残ってくれ”と要請することになるかもしれない」とプレミアリーグのクラブが獲得に乗り出す可能性も示唆していた。目指すはメキシコ五輪以来44年ぶりのメダル。永井は「こういう大会で決められてうれしい。大舞台を楽しみたい」とエースの貫禄で話した。

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