歴史を変える　大儀見２５歳の確信「いい準備できた」

１５日に２５歳になった大儀見

　絶対的エースが２５歳の誓いだ！ＦＷ大儀見優季が１５日、２５歳の誕生日を迎えた。なでしこジャパンは１４日午前で国内合宿を打ち上げ、この日、最初のキャンプ地パリへ出発。大儀見は出発前に、昨年７月に結婚したメンタルトレーニング・アドバイザーの夫・浩介さん（３３）と甘い時間を満喫。大舞台直前に迎えたバースデーに、伝説のストライカーになることを力強く宣言した。

　登録名を旧姓の永里から大儀見に変更したストライカーがまた一つ節目を迎えた。「（登録名変更で）新たな一歩を踏み出せた。積み重ねてきたことを財産にして２５歳は今までとは違う私を表現したい」。昨年の誕生日はＷ杯決勝の２日前で「チームの皆からケーキで祝ってもらった」。今年は結婚後初の誕生日だが、実は佐々木監督の心遣いがあった。

　１４日午後と１５日の練習を取りやめてオフにすると発表されたのは１３日だが「ノリさんから（６月の）スウェーデン遠征で私だけ“（１５日は）オフにする。その日は取材を入れないでリフレッシュしなさい。他の選手にはまだ言うなよ”と言われた」。指揮官は当初から渡欧前にオフを設ける意向だったが新婚ＦＷには事前に伝えていたのだ。

　この日、大儀見は浩介さんと自宅ですき焼きとケーキでお祝い。財布をプレゼントされた。新妻と水入らずの時間を過ごした浩介さんは「非常にいい時間をいただいた。“思い切ってやってこい”とだけ言いました。（五輪を）楽しんできてほしい」と話した。

　現在国際Ａマッチ４試合連続得点中。「記憶にも記録にも残る選手になる。今までの世界大会と比べて凄くいい準備ができた。自信をもって臨める」。初戦カナダ戦まで９日。伝説のストライカーになる準備は整った。