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ロンドン五輪主将、旗手の人選難航 室伏、吉田ら候補も

[ 2012年6月14日 19:02 ]

 日本オリンピック委員会(JOC)がロンドン五輪選手団の主将と旗手の人選に苦慮している。陸上男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)やレスリング女子の吉田沙保里(ALSOK)が候補に挙がっているが、福田富昭副会長は「競技日程との調整もあり、はっきり言って難航している」と打ち明けた。

 ロンドン五輪は日本が五輪に初参加して100周年となる。このため7月21日の結団式と同27日の開会式では主将、旗手の代行を認めず、出席を義務付ける方針だ。

 だが室伏は練習拠点の米国から直接ロンドン入りする計画で、吉田の選出には周囲が消極的とされる。JOC幹部は「室伏はどっしりとして主将タイプ。旗手は吉田が基本線。ただ選手サイドとの調整が簡単でない」と苦しい事情を説明した。

 金メダル候補の競泳の北島康介(日本コカ・コーラ)や体操の内村航平(コナミ)は実力的には申し分ないが、開会式直後に競技が始まるため難しい。サッカー女子日本代表の沢穂希(INAC神戸)を推す声もあり、JOCは12日の理事会でも決められなかった。近づく五輪開幕とともに、タイムリミットも迫っている。

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2012年6月14日のニュース