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20年五輪招致 東京など3都市が1次選考通過

[ 2012年5月24日 08:49 ]

2020年夏季五輪招致の第1次選考通過について記者会見する石原東京都知事

 国際オリンピック委員会(IOC)は23日、カナダのケベックで開いた理事会で2020年夏季五輪招致の書類による第1次選考を行い、再挑戦の東京など3都市が通過した。今後IOCによる現地調査などを経て、開催都市は来年9月7日に決まる。

 東京とともにマドリードとイスタンブール(トルコ)が最終選考に進み、ドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は落選した。

 IOCは、第1次選考のために作成した各都市の報告書を公表。東京は中央区晴海に予定する選手村から半径8キロ圏内にほとんどの会場を配置したコンパクトな計画や豊富な宿泊施設が高く評価された。一方、東日本大震災後の原発停止で五輪時の電力供給に不安を示された。マドリードは競技施設や過去の大会開催実績、イスタンブールは政府と国民の強い開催支持が高評価を得た。

 前回の16年五輪招致で東京は第1次選考をトップで通ったが、最終選考でリオデジャネイロ(ブラジル)に敗れた。今回は震災復興への寄与もアピールし、1964年東京五輪以来56年ぶりの開催を目指す。

 開催都市を選ぶIOC総会はブエノスアイレスで開かれ、約100人のIOC委員が投票する。

 ▼石原慎太郎・東京都知事の話 立候補都市に選定されたことを心より誇りに思う。招致活動は新たなステージに入るが、日本の未来のため、オールジャパンでの取り組みにより、必ずや2020年五輪・パラリンピックを実現します。

 ▼竹田恒和・東京招致委員会理事長の話 正式な立候補都市になって大変喜ばしい。アジアの中で東京だけとなり、基礎票を得られることで戦いやすくなった。国民の支持が大変重要になる。(震災後の招致だが)東京は安全だということをデータを挙げて説明していきたい。

 ▼市原則之・日本オリンピック委員会(JOC)専務理事の話 アジアが一つになったので戦いやすくなった。想定していた中で最善の顔触れとなった。東京に風が吹いている感じがする。

 ▼福田富昭・日本オリンピック委員会(JOC)副会長の話 最大の強敵はイスタンブール。最後はイスタンブールと東京との争いだろう。3カ国で、戦略の的を絞りやすくなった。アジアの票を日本に集中させたい。

 ▼橋本聖子・日本オリンピック委員会(JOC)理事の話 ドーハの落選は想定していた。東京は戦略的に戦いやすくなった。競技団体を巻き込み、アジアとアフリカの票をしっかり固めたい。(共同)

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