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大利 20キロ競歩連覇!初の五輪代表に決定

[ 2012年2月20日 06:00 ]

日本選手権20キロ競歩女子で2連覇した大利久美。左は2位の井上麗

 陸上日本選手権20キロ競歩は19日、神戸市六甲アイランド甲南大周辺コースでロンドン五輪代表選考会を兼ねて行われ、女子は大利久美(富士通)が1時間29分48秒で2連覇し、日本陸連が定めた派遣標準記録(1時間29分59秒)を上回っての優勝で自身初の五輪代表に決まった。男子を制した藤沢勇(ALSOK)は1時間20分38秒で、派遣標準記録に9秒届かなかった。

 ライバルの川崎、渕瀬らが欠場したとはいえ大利は序盤から独り旅で代表切符を手にした。陸上は高校から始めたものの、練習もせずにお菓子ばかり食べていた問題児だった。高2の夏に競歩のまねごとをして、チームメートから推薦され転向した。そんな異色の経歴の持ち主も今や押しも押されもせぬ日本のエース格に成長した。「念願だったので、ホッとしています。ロンドンは景色を楽しめるぐらいの気持ちで歩きたい」と声を弾ませていた。

 ◆大利 久美(おおとし・くみ)埼玉・西武学園文理高で陸上の中距離種目から競歩へ転向。日女体大時代にユニバーシアードで4位。富士通に入社し、09、11年には世界選手権に出場した。1メートル60、45キロ。26歳。埼玉県出身。

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2012年2月20日のニュース