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愛子も「アッ」…皆川スタート10秒で終戦

[ 2010年3月1日 06:00 ]

アルペンスキー男子回転で途中棄権に終わり、頭に手をやりながら記者の質問に答える皆川賢太郎選手

 アルペンスキー男子回転の皆川賢太郎(32=竹村総合設備)は途中棄権で4度目の五輪を終えた。スタートしてわずか10秒。会場でスクリーンを見つめていた女子モーグル4位の妻・上村愛子(30=北野建設)が「アッ」と声を上げた。ターンの素早さは世界屈指と言われる皆川が、暴れるスキーを抑えられなかった。

 「4年という時間が、こんなにあっけなく終わっちゃうのかな。悔しい気持ちは当然ある。だが、中途半端で終わるつもりはなく、後悔はない」
 02年3月に左ひざじん帯を断裂しながらトリノ五輪で日本勢50年ぶりの4位入賞。06年12月には右ひざじん帯を損傷も再び再起して4度目の五輪切符をつかんだ。だが、ひざへの負担は大きく、上村には「スキーが面白くない」と打ち明けていた。この日、進退について問われると「求められるプロの状態か判断したい。まだやりたいけどね」と覚悟した顔だった。
 一方、上村は「どういうことがあってもしっかりと受け入れなきゃいけない。攻めた結果。これも勝負なのかな」と語った。こちらも去就は明言せず「十何年も戦い続けている。1シーズン休むとかも決めてないが、少し時間を置いて考えたい」と話した。

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2010年3月1日のニュース