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追い抜き娘 世界に誇る入れ替わり技術

[ 2010年3月1日 06:00 ]

 【強さの秘密】スピードスケートはいかに空気抵抗を減らすかの戦いだ。日本スケート連盟科学スタッフの湯田淳氏は風洞実験のデータを選手やコーチにメールで伝えて情報を共有し、空気抵抗の少ない3人の滑りを追求してきた。

 3人が縦に並んで滑る団体追い抜きの場合、先頭は約1・4キロ、2番手は約1・1キロ、最後尾は約0・89キロの空気抵抗を受ける。だが、交代時に隊列から外れると空気抵抗は先頭よりもきつい約1・7キロに増大するという。湯田氏は「交代時は早く後方についた方がいいということです」と説明した。
 交代はカーブの入り口から開始し、カーブの頂点までに完了することが理想。日本は素早く交代する意識を高く持ち、大きく外に膨らまずに入れ替わる技術を磨いてきた。湯田氏は「女子ではカナダがうまい。日本もうまい方に入る」との認識だ。結果的に3レースとも3分2秒台の好タイムをマーク。安定したレース運びが銀メダルに結びついた。

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2010年3月1日のニュース